今回の実験は、フルカラーの写真をシルクスクリーンで印刷してみたいと思います!
「え?写真も印刷できちゃうの?」とビックリですよね。
なんとも言えないレトロな感じに印刷できるのでとってもカワイイのです。
少し難易度が上がりますが、達成感も満足感もありオススメです!
では、はじめて行きましょう〜!
まず、4色分解印刷とは?
フルカラーの写真を印刷する時は「4色分解印刷」という印刷方法をを使います。
シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)=CMYKをそれぞれの色を順に重ね合わせることで、フルカラーに近い色彩の表現を可能にする印刷方法です。
フルカラーのデザインを4色に分解して展開し4版制作します。その後、1色ごとに色を重ねあわせ、フルカラーを再現します。

フルカラーの印刷物をよく見てみると小さなドット(網点)の集合体であることが分かります。C(シアン)とM(マゼンタ)がが重なって紫に見えるように、CMYKの各色のドットの重なり方で豊富な色を再現しているのです。
データ作成も”はじまり準備室”におまかせ!事前に写真を送ってください!
実際に印刷してみよう!
製版データを用意しよう!
今回はこちらの写真を印刷してみようと思います。

写真を”はじまり準備室”に事前に送っておくだけでOK。印刷する日までに製版データを作成しておきます。
インクを選ぼう
今回はSURIMACCAインクのこの4色を使って印刷してみます!
(この4色は元の写真の色味に一番近い仕上がりになるインクのラインナップです)

選ぶインク次第で写真の雰囲気をガラッと変えることもできます。インクをパステル系でそろえるとノスタルジックな仕上がりになりますよ。
① Y(イエロー):イエローインクで印刷しよう
まず、一番最初に印刷する色は「Y」のイエローです。
印刷したい素材の上に版を置き、インクをのせて印刷していきます。



まだ、何の写真かジーッとみないと分からない感じですね。
<製版時の注意点>1版刷り終わるごとにしっかり乾燥させましょう。
② M(マゼンタ):ネオンピンクインクで印刷しよう!
2色目も印刷していきますよ。



わお!ピンクの色が重なりました!
黄色とピンクが組み合わさることで、オレンジっぽい色も見えてきましたね!
これは面白い!!
③ C(シアン):ブルーインクで印刷してみよう!
3色目もどんどんいきますよ〜!



すごい!一気に写真に近づいてきました!
顔の表情も分かるようになり、見える色のバリエーションも一気に増えましたね。
④ K(ブラック):ブラックインクで印刷しよう!
4色目、最後の色になります!
どんな感じになるのかワクワクしますね。



完成です〜!!!
髪の毛や黒眼がハッキリしましたね。
ちょっとレトロな感じの印刷なのがまた味があってカワイイ!
布にも印刷できるよ

こんな感じで、紙だけではなく、布にも印刷することができます。
白だけではなく、他のカラーの素材に印刷することも可能ですよ。凄い!
実験してみた感想
「写真も印刷できるよ!」って聞いた時は、イラストみたいな感じに仕上がるのかな〜?とイメージしていたのですが、全然写真に近い仕上がりでビックリ!
今回は人物の写真でしたが、風景写真などを使ったらフィルム写真っぽくなったりするのかな?とやってみたくなりました。
お孫さんの写真を印刷しておじいちゃんおばあちゃんにプレゼントしたり、Tシャツに推しの写真を印刷して着てみたり…笑
写真を印刷するのもとっても楽しいですよ!
はじまり準備室は、HOSHIYAMA DESIGN OFFICEが運営するシルクスクリーン印刷で、 「自分で作れる」ワークスペースです。 好きな絵柄で「版」をつくり、いろいろなグッズを手作りしてデザインと印刷を思いっきり楽しもう! お気軽にご相談ください。
はじまり準備室
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