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2025.12.25

シルクスクリーンの実験室

もこもこ作品を作ってみよう!〜もこもこインクの使い方〜

もこもこインクは、その名のとおり熱を加えると膨らむ発泡インクです。
熱を加えると膨らむので、つい触りたくなるようなもこもこ作品を作れます。

もこもこ印刷をしよう!

土台となるイラストを印刷しよう

今回はサンタモチーフのイラストで、白い部分だけ”もこもこ”にしていきます!

まずは通常のSURIMACCAインクでイラストを印刷します。

印刷する素材を版の下に置くよ
版の上にインクをのせるよ
インクを広げるよ


サンタモチーフのイラストが印刷されました!
これだけでも十分なのですが、これをさらに可愛くしちゃいます!

もこもこインクを使ってみよう

使うインクはこちら!

もこもこインク

商品はこちら

熱を加えると、もこもこ膨らむシルクスクリーン用水性インクです。

それでは早速印刷してみましょう!

まず、もこもこにしたい場所の版を作成します。

版をもこもこにしたい場所に合わせるよ
もこもこインクをのせるよ
インクを広げるよ

うーーーーっすらと白い透明のインクが印刷されています。

そして、このタイミングでアイテムを使用します!

ヒートガン!!!
こちらは高温の熱風を発生させ、乾燥、収縮、接着など様々な作業に使う電動工具です。

このヒートガンを使って、熱風をもこもこインクで印刷したところにあてていきます。

少しずつ、もこもこしてきているのがわかりますか?
熱をあてると、面白いくらいに、もこもこしてきます。

ジャーン!もこもこ作品が完成しました!
手で触ると、ふわふわしてて、触り心地抜群なのです!

黒の生地に印刷してみよう

ちなみに黒の生地に印刷したらどうなるんだろう?と思い、実験してみました。
先ほどの手順で、もこもこインクまで印刷してください。

黒地だと白のもこもこが映えますね〜。
とても可愛いです。

実験してみた感想

ヒートガンをあてて、どんどんと”もこもこ”になる動きはとっても可愛くって「きゃーーー!かわいいーーーーー!」と声が出ちゃうほどでした…(笑)
完成した”もこもこ”もとてもキュートで、触り心地までも可愛い!
通常のカラーだけでは物足りない!という方にはとってもオススメです!

もこもこインクは単体で使用すると白色に膨らみますが、他のSURIMACCAインクと混ぜて使用することもできるので、いろんな色でも試してみようと思います!

はじまり準備室は、HOSHIYAMA DESIGN OFFICEが運営するシルクスクリーン印刷で、 「自分で作れる」ワークスペースです。 好きな絵柄で「版」をつくり、いろいろなグッズを手作りしてデザインと印刷を思いっきり楽しもう! お気軽にご相談ください。

はじまり準備室
https://hajimari-junbishitsu.com

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2025.11.13 シルクスクリーンの実験室

フルカラーの写真を印刷してみよう!

今回の実験は、フルカラーの写真をシルクスクリーンで印刷してみたいと思います!

「え?写真も印刷できちゃうの?」とビックリですよね。
なんとも言えないレトロな感じに印刷できるのでとってもカワイイのです。
少し難易度が上がりますが、達成感も満足感もありオススメです!

では、はじめて行きましょう〜!

まず、4色分解印刷とは?

フルカラーの写真を印刷する時は「4色分解印刷」という印刷方法をを使います。
シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)=CMYKをそれぞれの色を順に重ね合わせることで、フルカラーに近い色彩の表現を可能にする印刷方法です。
フルカラーのデザインを4色に分解して展開し4版制作します。その後、1色ごとに色を重ねあわせ、フルカラーを再現します。

フルカラーの印刷物をよく見てみると小さなドット(網点)の集合体であることが分かります。C(シアン)とM(マゼンタ)がが重なって紫に見えるように、CMYKの各色のドットの重なり方で豊富な色を再現しているのです。

実際に印刷してみよう!

製版データを用意しよう!

今回はこちらの写真を印刷してみようと思います。

写真を”はじまり準備室”に事前に送っておくだけでOK。印刷する日までに製版データを作成しておきます。

インクを選ぼう

今回はSURIMACCAインクのこの4色を使って印刷してみます!
(この4色は元の写真の色味に一番近い仕上がりになるインクのラインナップです)

C(シアン):ブルー / M(マゼンタ):ネオンピンク / Y(イエロー): イエロー / K(ブラック) : ブラック

選ぶインク次第で写真の雰囲気をガラッと変えることもできます。インクをパステル系でそろえるとノスタルジックな仕上がりになりますよ。

① Y(イエロー):イエローインクで印刷しよう

まず、一番最初に印刷する色は「Y」のイエローです。

印刷したい素材の上に版を置き、インクをのせて印刷していきます。

版の上にイエローのインクをのせるよ
インクを広げていくよ
ジャーン!イエローのインクがのりました!
まだ、何の写真かジーッとみないと分からない感じですね。

② M(マゼンタ):ネオンピンクインクで印刷しよう!

2色目も印刷していきますよ。

版の上にネオンピンクのインクをのせるよ
インクを広げていくよ

わお!ピンクの色が重なりました!

黄色とピンクが組み合わさることで、オレンジっぽい色も見えてきましたね!
これは面白い!!

③ C(シアン):ブルーインクで印刷してみよう!

3色目もどんどんいきますよ〜!

版の上にブルーのインクをのせるよ
インクを広げていくよ

すごい!一気に写真に近づいてきました!

顔の表情も分かるようになり、見える色のバリエーションも一気に増えましたね。

④ K(ブラック):ブラックインクで印刷しよう!

4色目、最後の色になります!

どんな感じになるのかワクワクしますね。

版の上にブラックのインクをのせるよ
インクを広げていくよ

完成です〜!!!

髪の毛や黒眼がハッキリしましたね。
ちょっとレトロな感じの印刷なのがまた味があってカワイイ!

布にも印刷できるよ

こんな感じで、紙だけではなく、布にも印刷することができます。

白だけではなく、他のカラーの素材に印刷することも可能ですよ。凄い!

実験してみた感想

「写真も印刷できるよ!」って聞いた時は、イラストみたいな感じに仕上がるのかな〜?とイメージしていたのですが、全然写真に近い仕上がりでビックリ!
今回は人物の写真でしたが、風景写真などを使ったらフィルム写真っぽくなったりするのかな?とやってみたくなりました。

お孫さんの写真を印刷しておじいちゃんおばあちゃんにプレゼントしたり、Tシャツに推しの写真を印刷して着てみたり…笑

写真を印刷するのもとっても楽しいですよ!

2024.12.17 シルクスクリーンの実験室

モケモケミックスの使い方

モケモケミックスは、好きな色のSURIMACCAインクをモケモケと毛羽立ったように膨らますことが出来る特殊なインクです。

ただのインクとも発泡インクとも違う、おもしろい仕上がりになりますよ!

そんなモケモケミックスの使い方をご紹介します。

製版時の注意点

モケモケミックスには膨らませるための粒子が入っているので、製版する場合は、目の粗い70メッシュを使用しましょう。70メッシュにクリーナーをかけて、さらにインクの通りをよくした70メッシュ(クリーナーあり)で印刷を行います。

モケモケミックスを使ってみる!

モケモケミックスは布・紙に対応しています。素材により、膨らみ具合や定着具合が異なりますので、はじめにテストプリントをすることをおすすめします。今回使用する図案はこちら。ご近所のすてきカフェ&雑貨「pen to ito」のすぐるくんが描いてくれた、マッチョ馬。馬の毛の感じをモケモケミックスで表現してみようと思います。

マッチョ馬、もともとpen to itoで売っていた陶器の置物です。がっしりとしたマッチョ感に惹かれて購入し、事務所の守り神になっています。そんなお気に入りのマッチョ馬を、イラストにしてくれました。こちらの柄は、ワークショップ利用もできますよ!

こちらが、元ネタのマッチョ馬。ごりっとマッチョですてきです!

(1) インクの準備をする

モケモケミックスは単体では使用できず、他のSURIMACCAインクと混ぜて使用します。

混ぜる割合は【2(SURIMACCAインク):1(モケモケミックス)】を推奨しています。

モケモケミックスの割合が多くなるとよく膨らみますが、定着が弱くなるのでご注意ください。また、モケモケミックス自体は半透明ですが、熱を加えると白く膨らむので、モケモケミックスをたくさん入れるとインクの色も白っぽくなります。

推奨混合割合は2:1ですが、上記注意事項を踏まえたうえで自分好みの割合で楽しんでくださいね!

混ざり方にムラがあると膨らみ方がまばらになるので、これでもか!というくらい混ぜましょう。

(2) プリントする

先ほど、2:1の割合で混ぜたインクを使用します。今回のインクは「パン」1色印刷です。
モケモケインクで多色プリントを刷る場合は、すべての版を刷りきってから、最後にまとめてアイロンをしましょう。

刷り方や刷り上がりは通常のSURIMACCAインクで刷った時と違いはありません。

(3) アイロンをあてる

最後にアイロンをあてます。

しっかり乾いた印刷面の上に、あて布(クッキングシートなど)をしてアイロンをします。

モケモケミックスの膨張開始温度は【120~135℃】、最大膨張温度は【175~185℃】です。最大膨張温度を超えると反対に縮んでしまうことがあります。

家庭用のアイロンの場合は【中~高】程度の熱を加えます。
※スチームは使用しないでください。

この時、圧をかけすぎると膨らみを押さえつけてしまうため。膨らみが弱くなってしまいます。ほどよく圧をかけてアイロンしましょう。

アイロンをかけるとこのように、毛羽だったように膨らみます。

左がアイロンを当てたモケモケ後、右がアイロンを当てていないモケモケ前です。モケモケミックスを混ぜることで白っぽくなるので、毛羽立ちと相まってやわらかい印象になりますね。

完成後の注意点・洗濯について

モケモケは摩擦に弱いので、必要以上に強くこするとモケモケが剥がれてしまう恐れがあります。

洗濯をされる際は、優しく手洗いしていただくことをおすすめいたしますが、洗濯機をご使用される場合は、裏返してネットにいれるなど印刷面に摩擦が少なくなるよう工夫してください。

2025.10.30 シルクスクリーンの実験室

ゴールドで印刷してみよう!〜インクと箔フィルムの比較〜

ちょっと上品な感じや、ワンランク上のリッチな感じを出したい時にオススメなのがゴールド!
今回は、”ゴールドのインク”と”ゴールドの箔フィルム”を使って実験してみようと思います!

左:SURIMACCAインク ラメ(ゴールド)/ 右:箔フィルム(ゴールド)

SURIMACCAインク ラメ(ゴールド)を使ってみる

使うインクはこちら!

SURIMACCAインク ラメ(ゴールド)

SURIMACCAの通常インクにゴールドのラメが入っているタイプです。

それでは早速印刷してみましょう!

印刷したい巾着の上に版をを置き、インクをのせて印刷していきます。

版の上にインクをのせるよ
インクを広げていくよ
ドキドキ・・・版をあげてみるよ
わぁ!印刷できた〜!

こんな感じで、ちょっとキラキラしててリッチな感じに印刷できました!

鳥さんたちも「私たち、ちょっとオシャレに見えるわね♡」なんて会話をしていそうです。

箔フィルム(ゴールド)を使ってみる

次はもっとゴージャス感が欲しい方におすすめ!工程が増えるけど一度やってみてほしい!

箔フィルムはインクの代わりにホットバインダーを使用し、アイロンで紙や布などに接着します。
インクとは違った仕上がりを楽しめますよ。

使う材料はこちら!

ホットバインダー(接着剤)

箔や、ホログラム、フロックで遊ぶ時に必要な接着剤です。

箔フィルム ゴールド

アイロンで接着する箔フィルムです。

それでは、やってみましょう!

版の上にホットバインダーをのせるよ
ホットバインダーを広げるよ
みえるかな?薄っすらとホットバインダーがのったのがわかります。

それではいよいよ箔フィルムをのせていきますよ〜!

絵柄に合うサイズにカットするよ
カットした箔フィルムをのせるよ
当て布をその上に敷いて…
アイロンで温めていくよ
ドキドキ…
ゆっくり剥がしてね

完成〜!!金ピカに仕上がりました〜!!

インクに比べると、さらにピカピカゴージャスな仕上がりになります。

イラストやフォントの一部だけに箔フィルムをのせるのもおすすめですよ!

箔フィルムはカラーバリエーションが豊富!

ゴールドやシルバーだけではなく、いろんな色の箔フィルムがありますので、お気軽にご相談ください!

完成後の注意点・洗濯について

箔フィルムでの印刷面は摩擦に弱いので、必要以上に強くこすると剥がれてしまう恐れがあります。

洗濯をされる際は、優しく手洗いしていただくことをおすすめいたしますが、洗濯機をご使用される場合は、裏返してネットにいれるなど印刷面に摩擦が少なくなるよう工夫してください。

実験してみた感想

今回は、ゴールドのインクとゴールドの箔フィルムを使って比較してみました!
あなたはどちらの仕上がりが好みでしたか?
実際にやってみると、”好み”だけではなく、イラストやフォントとの相性もあるな〜と感じました。

箔フィルムは工程や材料が増えるので、少しハードルが上がってしまいますが、インクではでないキラキラが特別感を演出してくれるなぁとビックリ!
結婚式のペーパーアイテムなどに使用したら素敵っ!!

はじまり準備室は、HOSHIYAMA DESIGN OFFICEが運営するシルクスクリーン印刷で、 「自分で作れる」ワークスペースです。 好きな絵柄で「版」をつくり、いろいろなグッズを手作りしてデザインと印刷を思いっきり楽しもう! お気軽にご相談ください。

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